はじめに
こんにちは、Gouです。
英語の授業やテスト作りにおいて、最もハードルが高いのが「リスニング素材」の準備ではないでしょうか?
- 「市販のCD教材だと、授業の進度や内容に合わない」
- 「自作したいけど、自分の発音で録音するのは恥ずかしい(生徒に聞かせられない)」
- 「かといって、ネイティブスピーカーを雇って録音する予算なんてない」
結局、先生が教室で読み上げるか、リスニング自体を諦めてしまう……そんなケースも多いと思います。
しかし、今は「AI音声合成(Text-to-Speech)」の時代です。
ChatGPTで作った原稿を、AIに読ませて「MP3ファイル」にする。これだけで、完全オリジナルのリスニング教材が完成します。
今回は、誰でも無料で使えるツール「音読さん(Ondoku3)」を使って、ネイティブ音声の教材を自作する方法を解説します。
なぜAI音声を「教材」に使うべきなのか?
「AIの音声って、ロボットみたいで不自然じゃない?」
そう思っているなら、今の技術に驚くはずです。最新のAI音声は、息遣いまで再現されており、人間と区別がつかないレベルです。
教育現場で導入するメリットは3つあります。
1. 「アクセント」を自由自在に変えられる
ここが最強のメリットです。
近年の共通テストや英検では、アメリカ英語だけでなくイギリス・オーストラリア英語も出題されます。
AIなら、設定を「English (UK)」に変えるだけで、一瞬でイギリス英語の教材が作れます。多様な英語に触れさせるのに最適です。
2. 「スピード」を調整できる
「中1だからゆっくり読んでほしい」「難関大クラスだから1.2倍速にしたい」。
AIならスライダーひとつで調整可能です。編集ソフトで加工する必要はありません。
3. 何度書き直しても文句を言われない
人間のナレーターなら、一度録音した後に「あ、単語を変えたい」と思っても撮り直しは困難です。
AIなら、テキストを書き換えてボタンを押すだけ。「修正コスト」がゼロです。
Step 1:ChatGPTで「スクリプト(台本)」を作る
まずは、読ませるための原稿(スクリプト)を用意します。
これも自分で書く必要はありません。ChatGPTに作らせましょう。
あなたは英語教材の作成者です。
高校生向け(英検2級レベル)のリスニング問題のスクリプト(台本)を作成してください。
【条件】
1. シチュエーション:海外のカフェでの注文
2. 登場人物:店員と客
3. 長さ:約100語〜150語
4. 最後に、内容理解のための質問を2つ(答え付きで)作成してください。原稿が完成

この英文をコピーしてください。
Step 2:ツールで「音声化(MP3)」する
次に、コピーしたテキストを音声ファイルに変換します。
私がおすすめするのは、日本発の音声読み上げサービス「音読さん(Ondoku3)」です。
- 理由: 登録不要でも試せる、操作が簡単、無料枠(月5000文字)がある。
- 商用利用: 教育現場での利用もしやすく、クレジット表記をすれば無料でも商用利用可能です(※規約は公式サイトで確認してください)。
使い方は3ステップ
- テキストを貼り付ける
- トップページのボックスに、さっきの英文をペーストします。(ClerkやCustomerの部分もそのまま読み上げられてしまうので、必要ない場合は消してください。)
- 言語と話者を選ぶ
- 言語:「英語」を選択。
- 音声:「en-US (Salli)」などが聞きやすくておすすめです。
- 「読み上げ」ボタンを押す

数秒待つと音声が再生されます。
気に入ったら「ダウンロード」ボタンを押せば、MP3ファイルとして保存できます。
これをUSBに入れて教室で流すもよし、Google Classroomで生徒に共有するもよしです。
【応用】「対話形式」のテストを作るコツ
「音読さん」には会話機能もありますが、もっと手軽にやるなら以下の方法がおすすめです。
- 男性パートと女性パートを分けて音声ファイルを作る。
- 再生ソフト(メディアプレイヤーなど)で、交互に再生する。
これなら、編集ソフトを使わなくても、教室で「Aさん(男)とBさん(女)の会話」を再現できます。
まとめ:耳の学習も「自給自足」の時代へ
CD教材に頼る時代は終わりました。
- 「今週のニュース」をリスニング教材にする。
- 「生徒が苦手な単語」を盛り込んだ会話文を作る。
- 「ディクテーション(書き取り)」用の音源を用意する。
これらが全て、デスクに座ったまま数分で完結します。
「視覚(プリント)」と「聴覚(音声)」、その両方をAIで作れる先生は、生徒にとって最強のパートナーになれるはずです。
ぜひ、次回の授業で「自作のリスニングテスト」を試してみてください。
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