はじめに
こんにちは、Gouです。
予備校や塾で、難関大レベルの長文読解を教えている先生方。
授業中に、生徒からこんな顔をされたことはありませんか?
- 「単語の意味は全部調べたのに、結局何の話か分かっていない」
- 「一文が長すぎて、どこが主語でどこが動詞か見失っている」
- 「背景知識(科学や歴史)がなくて、日本語訳を読んでも理解できない」
生徒がつまずく原因は、単語力不足だけではありません。
「複雑な構文(SVOC)」や「背景知識」の不足が大きな壁になっています。
しかし、生徒一人ひとりのレベルに合わせて、手作りの「構文解析プリント」や「背景知識コラム」を作る時間は、私たちには残されていません。
そんな時こそ、ChatGPTの出番です。
今回は、「難解な英文を、小学生でも分かるように噛み砕く」ための補足資料作成術を公開します。
AIで作れる「3種の神器(補足プリント)」
私が授業準備でAIに作らせているのは、以下の3つの資料です。
これがあるだけで、授業の進行スピードと生徒の納得感が劇的に変わります。
- 段落ごとの「3行要約」(迷子防止)
- テーマに関する「背景知識コラム」(教養用)
- 複雑な一文の「構文解析(SVOC分解)」(精読用)
これらを自力で作れば1時間かかりますが、AIなら3分です。
【プロンプト①】「要約」と「背景知識」を作る
長文の全体像を掴ませるためのプロンプトです。
難解な評論文を読む前にこれを読ませることで、生徒の頭の中に「スキーマ(下地)」を作ります。
あなたは予備校の英語講師です。
以下の英語長文を、生徒が理解しやすいように解説してください。
【対象】
大学受験生(高校生)
【出力内容】
1. 【全体要約】:この文章が何を言いたいのか、日本語3行で要約してください。
2. 【段落要約】:各パラグラフの内容を、それぞれ日本語1〜2行で要約してください。
3. 【背景知識コラム】:この文章を理解するために必要な前提知識(歴史的背景、科学的常識など)を、コラムとして1つ書いてください。
---
(ここに長文を貼り付ける)実践!背景知識コラムの威力
実際にこのプロンプトを使うと、以下のような出力が得られます。



これを授業の冒頭で紹介するだけで、生徒の食いつきが全く違います。先生の「雑談のネタ帳」としても優秀です。
【プロンプト②】「構文解析(SVOC分解)」を作る
ここが先生にとって一番助かる機能です。
3行にも及ぶ長い一文を、S(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(補語)に分解し、修飾関係を可視化させます。
以下の英文の構造を解析してください。
【出力ルール】
1. 英文を表示し、S/V/O/C の記号を振ってください([S] [V] のようにカッコで示す)。
2. 関係代名詞や修飾語句がどこにかかっているか、矢印(→)やカッコ( )を使って視覚的に解説してください。
3. スラッシュリーディング用の区切り(/)を入れたバージョンも作成してください。
4. 最後に直訳ではなく、構造を意識した「自然な和訳」をつけてください。
---
(ここに解析したい一文を貼り付ける)板書の時間が半分になる


これをプリントして配れば、黒板に延々と英文を書いてチョークで色分けする時間を短縮できます。
浮いた時間で、より本質的な「読み方」の指導に集中できます。
【応用】「類比(たとえ話)」を作らせる
抽象的な概念(功利主義、量子力学、経済格差など)を説明する際、「たとえ話」があると生徒は一発で理解します。
これもAIに考えさせましょう。
追加プロンプト:
「この英文の主張(または〇〇という概念)を、高校生に伝わるように『学校生活』や『スマホ』に例えて説明してください」
すると、
- 「経済のインフレーションを、学食の値段に例えると…」
- 「免疫の仕組みを、学校の警備システムに例えると…」
といった、秀逸な例え話が生成されます。
これは、先生のトーク力を底上げする最強の武器になります。
まとめ:AIは「優秀なティーチング・アシスタント」
解説プリントを作る作業は、もはや「残業」ではありません。授業前の5分で終わる「ルーティン」です。
AIを「優秀なティーチング・アシスタント(TA)」として雇ってください。
面倒な資料作りはTAに任せて、先生は生徒の顔を見て対話する。
それが、AI時代の教育現場における「新しい授業準備」の形です。
あわせて読みたい
教材(長文問題)そのものをAIで作る方法は、こちらの記事で解説しています。




コメント