2026年度入試の「異変」と英語の重要性

2026年度入試において、久留米大学医学部の入試環境は劇的な変貌を遂げました。最新の入試データが示すのは、数学および生物の極端な難化です。
一次合格のための目標得点率が数学で40%、生物で45%にまで下落する中、合否を分ける「不動の安定剤」として英語の価値が相対的に高まっています。
- 数学目標点: 40.0点(急激な難化)
- 生物目標点: 45.0点(難化傾向)
- 英語目標点: 70.0点(安定維持)
久留米大学の英語は制限時間が90分と、私立医学部の中では一見「余裕」のある設定です。しかし、戦略的視点に立てば、これこそが最大の罠となります。
時間に余裕があるがゆえに、受験生は大問1の標準的な文法問題で深読みしすぎて自滅したり、大問6の要約問題で時間を浪費し、本来取るべき標準問題での失点を招く傾向にあります。
90分という時間を「ただ解く」ために使うのではなく、高得点勝負を制するための「精度」に昇華できるかが合格の分水嶺となります。
この記事では、予備校講師として20年の経験を持つ私が、久留米大学医学部英語で確実に7割を取るための戦略を完全公開します。
【衝撃の事実】英語は「高得点勝負」の科目である

戦略コンサルタントとして強調したいのは、英語における「取りこぼし」が致命傷になるという事実です。2025年度の科目別合格者平均点(一般前期)を比較すると、その差は一目瞭然です。
| 科目 | 2025年度平均点 | 2026年度目標点 | 傾向 |
|---|---|---|---|
| 数学 | 73.1点 | 40.0点 | 📉 急激な難化 |
| 英語 | 70.6点 | 70.0点 | ➡️ 安定維持 |
他科目の難易度が乱高下し、2026年度の数学のように合格ラインが4割まで暴落する展開においても、英語は一貫して7割程度の得点率が求められる「高得点勝負」の科目であり続けています。
2025年度の後期試験でも英語の合格者平均は69.8点と高く、英語での7割確保は、合格のための絶対的な前提条件(アンカー)なのです。
大問別攻略ガイド:安定して得点を積み上げる「3つの柱」
久留米大学の英語を攻略するには、以下の3つのテクニカルな視点が不可欠です。
① 語彙力の壁:他校を凌駕する設定レベル

久留米大学の英語は、医学・科学系の高度なボキャブラリーに加え、多義語の深い理解を要求します。
「久留米大学医学部の英語は、伝統的に他の私立医学部と比べても単語レベルがかなり高い設定の出題が多い」
この専門家の指摘通り、単なる一対一の単語暗記では太刀打ちできません。文脈から意味を特定する「多義語への対応力」が不可欠です。

② 文法・不要文・整序:論理的構築力の検証

大問1〜3はマーク式ですが、高い精度が求められます。
- 大問2「不要文削除」: 単なる読解ではなく、パラグラフの統一性を壊す一文を特定する能力が問われます。
- 大問3「語句整序」: 例年難易度が高く設定されており、文法知識をパズルのように組み合わせる論理的思考が求められます。
③ 要約問題の分水嶺(大問6):記述力の真価

2020年度から導入された記述式の要約問題こそ、最大の差がつくポイントです。
- 英文要約: 日本語の文章を読み、20〜30語程度の英語でまとめる。
- 和文要約: 英文の要点を、50文字程度の日本語でまとめる。
これらは「全文訳」ではなく、指示に従い要旨をコンパクトに抽出する「要約力」が問われます。文脈から意味を推測すべき語句が含まれることもあり、単なる翻訳トレーニングを越えた、情報の取捨選択能力の練磨が必須です。
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久留米大学医学部 英語長文テーマ一覧(2008年~2025年)
| 年度 | 日程 | 問題 | テーマ概要 | 分野・ジャンル |
|---|---|---|---|---|
| 2025 | 前期 | 3 | ベートーヴェンの遺伝子解析 (毛髪DNAから音楽的リズム同期能力を検証) | 科学・遺伝学 |
| 4 | 日本における更年期障害への意識 (社会的受容、経済的損失、ホルモン療法) | 医療・社会 | ||
| 5 | 睡眠不足と利他行動 (睡眠不足が他者を助ける意欲を減退させる研究) | 心理・医学 | ||
| 後期 | 3 | サッカースプリントのコーチング (「ジェット機のように」等の比喩的指示の効果) | スポーツ科学 | |
| 4 | クレアチンサプリメントの効果 (筋力増強と認知症予防の可能性、腎臓への影響) | 健康・医学 | ||
| 5 | エセル・ラウリーの伝記 (ドーバー海峡横断泳に挑んだ女性スイマーの生涯) | 伝記・歴史 | ||
| 2024 | 前期 | 3 | 地中海式ダイエットと認知症リスク (食事が認知症リスクを低下させるという研究) | 健康・医学 |
| 4 | 「戦略的無能 (Weaponized Incompetence)」 (責任回避のために無能を装う心理と影響) | 心理・社会 | ||
| 5 | 山火事と猫の血栓症 (火災に遭遇した猫の心臓病・血栓リスクの研究) | 獣医学・環境 | ||
| 後期 | 3 | スポーツ観戦と幸福度 (生でのスポーツ観戦が孤独感を減らし幸福度を高める) | 心理・公衆衛生 | |
| 4 | サーカス動物の福祉 (野生動物の使用禁止に向けた各国の動きと倫理的問題) | 動物愛護・社会 | ||
| 5 | ピーター・フロイヘンの伝記 (北極探検家・人類学者の波乱万丈な生涯) | 伝記・歴史 | ||
| 2023 | 前期 | 3 | アメリカの海面上昇予測 (2050年までの沿岸部水位上昇レポート) | 環境・科学 |
| 4 | 個人情報の機密性と医療データ (アイルランドにおける自閉症児データの無断収集問題) | 医療倫理 | ||
| 5 | 外傷性脳損傷 (TBI) (コメディアンのボブ・サゲット氏の転倒死を例に) | 医療・事故 | ||
| 後期 | 3 | 脳の記憶整理メカニズム (「境界細胞」と「イベント細胞」による記憶の分節化) | 脳科学 | |
| 4 | ノーマン・ロックウェルの絵画 (人種差別撤廃運動の象徴的絵画『The Problem We All Live With』) | 芸術・歴史 | ||
| 5 | 鉤虫(こうちゅう)感染症 (寄生虫の感染経路、症状、貧困との関連) | 公衆衛生 | ||
| 2022 | 前期 | 3 | 砂糖摂取と脳の発達 (幼少期の糖分摂取が海馬の記憶機能に与える影響) | 脳科学・栄養 |
| 4 | バンドエイドの歴史 (アール・ディクソンによる発明と妻への愛情) | 歴史・製品 | ||
| 5 | 嗅覚脱失と神経変性疾患 (嗅覚喪失がパーキンソン病等の早期兆候となる可能性) | 医療・診断 | ||
| 後期 | 3 | 三葉虫の呼吸器官 (脚にあるエラのような構造の発見) | 古生物学 | |
| 4 | アトピー性皮膚炎の治療 (皮膚の常在菌バランスと細菌スプレーによる治療) | 医療・皮膚科 | ||
| 5 | 華佗(カダ)と麻酔薬 (古代中国の医師と麻沸散の発明、手術の歴史) | 医学史 | ||
| 2021 | 前期 | 3 | 脳卒中ラットへの皮膚細胞移植 (ヒト皮膚細胞を神経細胞へ変化させ移植・機能回復) | 再生医療 |
| 4 | AIによる脳腫瘍(グリオーマ)の分類 (MRI画像からの悪性度診断) | 医療AI | ||
| 5 | 抗生物質耐性菌の問題 (家畜への過剰使用とグローバルな対策の必要性) | 公衆衛生 | ||
| 後期 | 3 | 創造性と脳の半球 (ジャズギタリストの即興演奏時の脳活動) | 脳科学・芸術 | |
| 4 | 若者の社会的スキル (スマホ世代の対人スキルは低下していないという研究) | 社会・教育 | ||
| 5 | 人工眼(バイオニック・アイ) (人間の眼の構造を模した人工網膜デバイス) | 医療工学 | ||
| 2020 | 前期 | 3 | 金銭的報酬・罰と学習への自信 (報酬と損失が学習の柔軟性に与える影響) | 心理学 |
| 4 | スポーツ関連の脳震盪 (機械学習を用いた回復期間の予測) | スポーツ医学 | ||
| 5 | がん治療と酵素ACLY (代謝酵素の構造解明と標的治療薬への応用) | 生化学・がん治療 | ||
| 後期 | 3 | ウランバートルの大気汚染 (石炭暖房によるPM2.5やPAHのリスク) | 環境・公衆衛生 | |
| 5 | 音楽と脳波の同期 (音楽聴取時の脳反応と親密度・関心の関係) | 脳科学 | ||
| 6 | AIによる肺がん検出 (低線量CTスキャン画像を用いたディープラーニング診断) | 医療AI | ||
| 2019 | 前期 | 1 | 塩の歴史と役割 (保存料としての利用、歴史的交易品としての価値) | 歴史・文化 |
| 2 | 親切な行動と幸福感 (共感性とウェルビーイングの関係) | 心理学 | ||
| 4 | 世界大学ランキングと日本の大学 (論文引用数や英語論文の少なさによる順位低下) | 教育・社会 | ||
| 後期 | 1 | 骨格を持つ動物と持たない動物 (進化、適応能力、神経システムの違い) | 生物学 | |
| 2 | 運動の医学的効果 (脳機能、うつ病予防、皮膚の健康へのメリット) | 健康・医学 | ||
| 3 | 抗生物質と乳幼児死亡率 (アフリカでのアジスロマイシン投与による死亡率低下) | 公衆衛生 | ||
| 2018 | 前期 | 1 | アメリカの肥満問題 (喫煙死者数との比較、食習慣と運動不足) | 公衆衛生 |
| 2 | 日本の「成人の日」 (歴史、意義、若者の意識の変化) | 日本文化 | ||
| 4 | JRグループの民営化とその後 (国鉄分割民営化の背景と結果) | 社会・歴史 | ||
| 2017 | 一般 | 1 | 大学生の生活とスケジュール (授業、自習、アルバイトの両立) | 教育・生活 |
| 2 | 印刷技術の歴史 (グーテンベルク、知識の普及、言語の標準化) | 歴史・技術 | ||
| 3 | 電子廃棄物(E-waste) (技術の進歩と廃棄物問題 ※翻訳問題) | 環境 | ||
| 2016 | 一般 | 1 | 労働環境と休暇 (長時間労働の問題と法規制の必要性) | 社会問題 |
| 2 | がん研究への懸賞金 (新しい治療法発見のための賞金制度) | 医療・研究 | ||
| 2015 | 一般 | 1 | 麻痺(Paralysis)治療の進歩 (再生医療、電気刺激、BMIによる治療研究) | 医療・技術 |
| 2 | 世界的な肥満率の増加 (途上国での増加、食生活の変化、経済的負担) | 公衆衛生 | ||
| 2014 | 一般 | 1 | 人工音声技術と社会的反応 (BMWのカーナビ音声への反応など) | 技術・心理 |
| 2 | ヒトクローン技術の倫理 (クローン人間の権利、環境要因による人格形成) | 生命倫理 | ||
| 2013 | 一般 | 1 | ビデオゲームの影響 (依存症などの害と教育・治療への応用) | 社会・心理 |
| 2 | 「結果のパラドックス」 (意図したことと異なる結果が生じる現象、ゲーム理論) | 社会科学 | ||
| 2012 | 一般 | 1 | 科学教育の問題点 (論理的思考よりも暗記中心になっている現状批判) | 教育論 |
| 2 | 家族の死の回想 (ペニシリン以前の時代の姉と父の死) | エッセイ | ||
| 2011 | 一般 | 1 | リーダーシップの特性論 (指導者に共通する資質の研究とその限界) | 心理学・経営 |
| 2 | 人間の本質と文明 (「堕ちた天使」ではなく「立ち上がった猿」としての人間観) | 哲学・人文 | ||
| 2010 | 一般 | 1 | プラスチックの功罪と未来 (石油依存の問題と生分解性プラスチックの開発) | 環境・科学 |
| 2 | 産業革命前のヨーロッパ農村社会 (理想化されたイメージと階層化された現実) | 歴史・社会 | ||
| 2009 | 一般 | 1 | 喫煙と心理 (精神的動揺のサインとしての喫煙、授乳との関連) | 心理学 |
| 2 | 古代ギリシャ・ローマの余暇 (労働からの解放ではなく、自己実現のための活動) | 歴史・文化 | ||
| 2008 | 一般 | 1 | ジンバブエのAIDS問題 (平均寿命の低下、孤児の問題、支援活動) | 国際医療・社会 |
| 2 | 日本人の自己表現 (欧米との比較、自分の意見を持つことの重要性) | 文化論 |
※問題番号は、長文読解(内容一致や空所補充を伴う大問)を主に対象としています。年度により記述式(和訳・英訳・要約)が含まれる場合があります。
合格者が実際に使用した「最強の参考書ルート」

久留米大学の難解な語彙と精緻な論理構造に対応するため、合格者が活用したルートを分野別に提示します。
英単語・熟語
- 『DUO 3.0』: 現代英語の重要単語・熟語を例文で効率よくマスター。
- 『速読英単語 必修編』: 文脈の中で単語を覚えるスタイル。読解力も同時養成。
- 『システム英単語』: 特に**第5章(多義語)**は、本学特有のハイレベルな小問対策として即効性が高く、必須の学習項目です。
文法・語法
- 『Next Stage ネクステージ』: 網羅性が高く、文法・語法・イディオムを完全マスター。
- 『関正生の英文法ポラリス1』: 解説が明快で自学自習に適しており、盤石な基礎を築くのに推奨されます。
英文解釈・読解
- 『入門英文解釈の技術70』 / 『基礎英文解釈の技術100』: 構文把握の基礎を固める。
- 『基礎英文問題精講』: 本学が求める精緻な読解力の養成において、今なお代替不可能な定評があります。

2026年度以降の対策:英検準1級は「武器」になるのか?
医学部受験における英検(特に準1級)の活用は、入試区分によってその戦略的価値が異なります。
- 推薦入試(学校推薦・自己推薦): 英検準1級以上の取得は、調査書の評価を高めるだけでなく、「強いアピール材料」として合否に直結します。推薦入試を狙う受験生は、高校3年生の6月までに準1級を取得することが最短ルートの鉄則です。
- 一般選抜(前期・後期): 久留米大学において、一般入試での「みなし満点」制度は公式には採用されていませんが、準1級レベルの学習で培った4技能(特にリスニングによる情報処理力とライティングの型)は、大問6の要約問題を解く上での強力なバックボーンとなります。
早期に準1級をクリアすることで、直前期に難化した数学や理科へ学習リソースを大幅に割けるという「時間戦略上のメリット」は計り知れません。
結論:揺るぎない基礎が医学部への扉を開く
久留米大学医学部において、英語はもはや「差をつける科目」ではなく、「失点が許されない守りの要」です。他科目が荒れる現代の入試環境だからこそ、盤石な語彙力と、大問6で試される精緻な要約力を磨き上げた者だけが、合格圏内に留まることができます。
最後に、あなたに問いかけます。
「あなたは90分という時間を、ただ問題を解くだけに使いますか?それとも、合格を確実にする『精度』のために、その一分一秒を戦略的に投資しますか?」
久留米大学の合格通知を掴み取るのは、最後まで徹底して基礎の精度にこだわり抜いた受験生です。
「久留米大医学部の英語で、何から手をつければいいかわからない…」
そんな悩みを持つあなたへ。個別の学習状況に合わせた最適なプランを提案します。
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✅ 医学部英語 頻出テーマ50(PDF)
✅ AI英語学習プロンプト集
✅ 個別相談の優先予約権
この記事を書いた講師が、直接指導します。
Med English Academy
講師 Gou|Med English Academy 代表
医学部受験英語を20年間指導し続けてきたプロ講師。
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