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獣医学部英語の試験時間【2027年度版】|私立は全校60分。でも読む量が2倍違います

獣医学部英語の試験時間比較 - 私立6校は全て60分でも読む語数が2倍違う時間設計

「獣医の英語は60分」。これは私立6校すべてに当てはまる事実です。ところがこの共通点だけを見て同じ対策をすると、本番で時間が足りなくなります。日本獣医生命科学大学は900語前後の長文を1本、日本大学は300語台の短い長文を複数、東京農工大学は国公立でありながら同じ60分で総語数およそ1900語とされています。1分あたりに触れる語数で見ると、最大と最小で2倍の開きがあります。しかも時間切れの原因は、読む速度だけとは限りません。本記事は、15校の試験時間と語数を並べたうえで、志望校に必要な読解速度を自分で計算する手順を整理します。

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目次

獣医の英語は60分組と90分組に分かれる

獣医学部英語の試験時間と語数を私立60分組と国公立90分組で分類した図解

当ブログで個別に調べた大学を、試験時間で分類すると2つのグループになります。

グループ 大学
60分 日本獣医生命科学大学、酪農学園大学、北里大学、麻布大学、岡山理科大学、日本大学(以上私立6校)、東京農工大学、大阪公立大学
90分 北海道大学、鹿児島大学、宮崎大学、鳥取大学
その他 帯広畜産大学(総合問題。英語が必答で残り4科目から2科目選択)
Gou

注目してほしいのは、東京農工大学と大阪公立大学が国公立なのに60分だという点です。国公立イコール90分の記述型、という思い込みで準備すると足をすくわれます。

90分組は記述の比重が高い

北海道大学は90分で大問4題。長文2題に加えて、英作文を含む長文と会話文の要約文完成が続きます。

鹿児島大学は90分で大問5題です。長文2題、文法、和文英訳、そして80語から100語の自由英作文という構成とされています。鳥取大学も90分で大問4題、和文英訳と自由英作文が入り、解答欄は8行から9行とされています。

90分あるから余裕、ではありません。書く量が増えているぶん、実質的な余裕は60分組と大差ないと考えてください。

60分組でも中身はばらばら

同じ60分でも、日本獣医生命科学大学は大問2題、日本大学は7題から8題です。1題あたりに使える時間が4倍以上違います。

試験時間だけを見て「私立獣医の英語は同じ」と考えないでください。


同じ60分でも読む量が2倍違う

私立6校の長文の語数を並べると、差がはっきりします。

大学 大問数 長文の語数 解答形式
日本獣医生命科学大学 2題 900語前後1本 選択+1語の穴埋め記述
酪農学園大学 4題 大問1が700〜1100語 マーク+一部記述
北里大学 4題 大問1が約700語 全問マーク
麻布大学 3題 400〜500語と500〜700語の2本 全問マーク
岡山理科大学 3題 400〜500語 記述式
日本大学 7〜8題 300〜400語の短長文を複数 全問マーク

日本獣医生命科学大学は、ここ3年は900語前後の長文が1本という形で、私立獣医では最長クラスとされています。長文が1本に絞られたということは、速さより正確さを求められているということでもあります。

一方の日本大学は、300語から400語の短めの長文を複数読ませる形式です。1本あたりの負荷は軽いのですが、文法、語句整序、会話文、同義語選択と知識問題も詰め込まれています。

1分あたりに触れる語数で見る

総語数を試験時間で割ると、志望校の位置が掴めます。

東京農工大学はおよそ31語/分で最も高く、日本獣医生命科学大学はおよそ15語/分です。同じ60分でも2倍の開きがあります。

この数字が20を超える大学は、読む速度そのものが課題になります。20を下回るなら、速さより精読と記述の精度に時間を使うべきです。

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時間が足りなくなる理由は語数だけではない

「時間が足りない」という相談を受けたとき、私がまず疑うのは速読力ではありません。原因は3つに分かれます。

原因1 読む速度

長文の途中で時間が来るタイプです。この場合だけが、速読の訓練で解決します。

読解速度は、80語から100語/分あれば余裕を持って処理でき、60語/分を下回ると時間が足りなくなります。まず自分の速度を実測してください。

原因2 記述の量

読み終わっているのに書き終わらないタイプです。ここで速読の練習をしても改善しません。

岡山理科大学は私立獣医では珍しい記述式で、長文に指示語、空所補充、内容理解の記述、並び替えと多彩な設問が付きます。国公立の90分組は和文英訳と自由英作文が入るため、書く時間を先に確保する設計が必要です。

原因3 解く順番

全体を通せていないタイプです。配点の低い大問に時間をかけていないか確認してください。

北里大学のように文法、会話文、エッセイ穴埋めという取りやすい大問がある大学では、長文を最後に回すほうが得点は伸びます。知識問題を後回しにすると、いちばん確実に取れる点を捨てることになります。

実測しないと分からない

過去問1年分を、大問ごとにストップウォッチで計測してください。予定時間と実測値の差を大問ごとに記録します。

3年分やれば、自分がどこで溶かしているかがはっきりします。感覚で「速読が足りない」と決めつけると、実際は記述と順番の問題だったということが起こります。

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日本大学や北里大学のように知識問題が並ぶ大学では、文法と語法の穴が時間の損失に直結します。迷って30秒使う設問を減らすのが最短です。単元単位で視聴できる教材は、弱点だけを拾う戻り先として使えます。


必要な読解速度を計算する3手順

獣医学部英語で志望校に必要な読解速度を計算する3手順を示すロードマップ図解

感覚ではなく数字で決めてください。10分で終わります。

手順1 総語数を数える

過去問1年分を開き、長文の総語数を数えます。全部数える必要はありません。1段落の平均語数に段落数を掛ければ十分です。

手順2 読む時間を見積もる

試験時間から、記述に使う時間と設問処理の時間を引きます。

たとえば鳥取大学なら、90分から和文英訳18分と自由英作文22分を引いて、読解に使えるのは50分です。日本獣医生命科学大学なら、60分から整序と単語変形の15分を引いて45分です。

手順3 割り算する

総語数を、手順2で出した読む時間で割ります。これが必要な読解速度です。

60語/分を超えているなら、速読の訓練が最優先。40語/分程度に収まるなら、速さではなく正確さと記述の精度に時間を使ってください。

この計算をせずに「とりあえず速読」を始める受験生が非常に多いのですが、志望校によっては必要のない練習です。


60分型と90分型では練習が変わる

計算結果が出たら、型に合わせて練習を変えてください。

長文集中型は「戻らない読み方」を作る

日本獣医生命科学大学や酪農学園大学のように、700語から1100語の長文を読ませる大学では、1文ずつ和訳する癖が致命傷になります。

段落ごとに設問を確認しながら読み進めてください。全文を読んでから設問に戻ると二度読みが発生し、それだけで10分は溶けます。

多問速解型は「切り上げる練習」

日本大学のように大問が7題から8題ある大学では、1題あたり7分から9分で機械的に区切ります。1題に10分かけた時点で崩壊します。

知識問題は、考えても出てこないものは出てきません。30秒で切り上げる訓練をしてください。これは知識ではなく習慣の問題です。

記述型は「書く時間を先取りする」

90分組と岡山理科大学では、記述の時間を先に確保します。

鳥取大学なら和文英訳18分と自由英作文22分で計40分、鹿児島大学なら和文英訳18分と自由英作文20分で計38分。読解から始めて時間を使い切ると、配点の大きい記述が白紙になります。

処理速度型は例外的に速読が効く

東京農工大学は60分で総語数およそ1900語とされ、時間制約が最も厳しい部類です。ここだけは純粋に読む速度が要求されます。

設問を先に読み、必要な段落だけを深く読む。それ以外は主語と動詞だけで流す。この判断を演習で作ってください。


AIで時間内に解く練習をする

時間の練習で困るのは、演習素材が過去問しかないことです。5年分を解き切ると、あとは同じ問題を繰り返すことになります。ここはAIで解決できます。

志望校の語数に合わせた長文を作らせる

「大学入試レベルの英文を900語程度で作ってください。テーマは動物の生態と保全です。専門語には注釈を付け、そのあとに内容一致問題を5問と語義選択を3問付けてください」

語数を志望校に合わせるのが要点です。600語で練習していると、900語の本番で最後の3段落が雑になります。

短長文を複数まとめて作らせる

「大学入試レベルの英文を350語程度で3本作ってください。テーマはそれぞれ動物、食品、環境です。各本に内容一致問題を3問ずつ付けてください」

日本大学型の練習に使います。3本を続けて解くと、切り替えの負荷が体感できます。

読解速度を計算させる

「次の英文の語数を数えてください。私が読み終えるまでにかかった時間は◯分◯秒です。1分あたりの語数を計算し、必要な速度と比較して不足分を示してください」

数字で管理すると、伸びているかどうかが分かります。

時間配分を設計させる

「次は志望校の大問構成と配点です。60分で解く場合の時間配分を、取りやすい大問から解く順番で提案してください。各大問の目標時間と、その順番にする理由を示してください」

理由まで出させるのがコツです。理由が納得できなければ、その配分は本番で守れません。

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ネイティブキャンプ

読む速度を上げる土台は音読です。声に出して詰まる箇所は、黙読でも必ず減速しています。回数無制限で話せる環境は、音読の相手役として使うと費用対効果が高くなります。


まとめ

獣医学部の英語は、試験時間が同じでも中身が違います。

押さえるべきことは4つです。

第一に、私立6校はすべて60分だが、大問数は2題から8題まで幅があること。日本獣医生命科学大学は900語前後の長文1本、日本大学は300語から400語の短長文を複数、北里大学は約700語の長文に会話文とエッセイ穴埋め。同じ60分でも別の試験です。

第二に、国公立でも60分の大学があること。東京農工大学と大阪公立大学は60分です。とくに東京農工大学は総語数およそ1900語とされ、時間制約が最も厳しい部類に入ります。90分組の北海道大学、鹿児島大学、宮崎大学、鳥取大学は、書く量が増えるぶん実質的な余裕は大差ありません。

第三に、時間切れの原因は3つあること。読む速度、記述の量、解く順番。原因が違えば対処も違います。過去問を大問ごとに計測して、自分がどこで溶かしているかを特定してください。

第四に、必要な読解速度は計算できること。総語数を、試験時間から記述時間を引いた数字で割るだけです。60語/分を超えるなら速読が最優先、40語/分程度なら精読と記述に時間を使うべきです。

まずは志望校の過去問を1年分開いて、長文の総語数を数えてください。10分で、自分に速読の練習が必要かどうかが分かります。

入試情報は毎年更新されます。本記事の時間と形式も、必ず志望校の最新の募集要項と過去問で確認してください。

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この記事を書いた人

英検1級・TOEIC990ホルダー。
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英語を「勉強」で終わらせず、キャリアと収入を上げるための「武器」に変える『Smart Skill Lab』管理人。

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