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獣医学部の共通テスト英語【2027年度版】|リスニングの重さが、大学で2.5倍違います

獣医学部の共通テスト英語 - リスニング比率が北海道50%と鳥取20%で2.5倍違う配点構造

共通テストのリスニングは、全員が同じ100点満点で受けます。ところが大学がそれをどう換算するかは、まったく揃っていません。北海道大学はリーディングとリスニングを1対1で使うため、外国語の得点の半分がリスニングです。一方、鳥取大学はリーディング160点・リスニング40点とされ、リスニングは20パーセント。同じ勉強時間の配分では、どちらかに必ず無駄が出ます。さらに二次に英語がない大学が3校あり、そこでは共通テストの英語が唯一の得点機会になります。本記事は、獣医10校の配点を並べたうえで、志望校の英語比率を自分で計算し、リスニングに使う時間を決める手順を整理します。

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目次

共通テスト英語の重さは大学で違う

獣医学部の共通テスト英語でリスニング比率が大学ごとに異なることを示す図解

まず、共通テストが総合点に占める比率から確認します。

大学 共通テストの配点 総合に占める比率
宮崎大学 1000点(英語200点) 約71%
鳥取大学 920点(外国語200点) 約60%
鹿児島大学 前期a 920点 約60%
大阪公立大学 850点(外国語200点) 約55%
北海道大学 315点(外国語60点) 約41%
鹿児島大学 前期b 460点 約28%
Gou

鹿児島大学は同じ前期日程の中で、共テ比率が60パーセントと28パーセントに分かれます。区分を決めないまま勉強を始めると、どちらにも足りない状態になります。

英語が理科の2倍になる大学もある

大阪公立大学は共通テストが850点で、外国語200点に対して理科100点とされています。共通テストの段階では、英語が理科のちょうど2倍の重さです。

二次の英語が60分だからといって軽い試験だと判断すると、この配点構造を見落とします。

共テ比率が7割を超える大学もある

宮崎大学は共通テストが1000点で、総合の約71パーセントを占めるとされています。二次で英語を選ばない選択もできますが、共通テストの英語200点は全員必須です。

二次から逃げても、共通テストからは逃げられません。


リスニングの比率が2倍以上違う

ここが本記事の中心です。外国語の中で、リスニングがどれだけ重いかを並べます。

大学 外国語の内訳 リスニング比率
北海道大学 リーディング30点・リスニング30点(外国語60点) 50%
帯広畜産大学 リーディング72点・リスニング48点(外国語120点) 40%
東京農工大学 外国語200点(リスニング70点を含む) 約35%
鳥取大学 リーディング160点・リスニング40点(外国語200点) 20%
鹿児島大学 リーディングとリスニングが4対1 20%

最高の北海道大学と最低の鳥取大学で、2.5倍の差があります。

北海道大学は圧縮しない

多くの国公立は、リスニング100点を50点や40点に圧縮します。北海道大学はこれをせず、リーディングとリスニングを1対1で使います。

つまり外国語の得点の半分がリスニングです。リーディングだけ仕上げても、外国語の点は伸びません。なおリスニング免除の場合は、リーディング100点を200点に換算する仕組みが示されています。

帯広畜産大学は40パーセント

帯広畜産大学は、リーディング100点満点を72点に、リスニング100点満点を48点に換算します。リスニングが外国語120点のうち40パーセントを占めます。

多くの国公立が5分の1程度まで圧縮する中で、これは異例の重さです。しかも帯広は二次でも英語が全員必答で、総合問題450点のうち英語以外の4科目から2つを選ぶ形になっています。英語から逃げる設計になっていません。

鳥取と鹿児島は20パーセント

一方、鳥取大学はリーディング160点・リスニング40点とされ、鹿児島大学も4対1とされています。

この層の大学では、リスニングに1日1時間を投じても配点上の見返りは小さくなります。維持に留めて、その時間をリーディングと二次の記述に回すほうが合理的です。

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共通テストの英語は形式への慣れがそのまま点になります。第5問・第6問の処理が毎回間に合わないなら、該当分野の講義だけを拾って戻るのが早い方法です。単元単位で視聴できる教材は、その戻り先として使いやすくなります。


二次に英語がない3校は共通テストが全て

国公立獣医10校のうち、二次に英語がないのは岩手大学、岐阜大学、山口大学の3校です。

岐阜大学は2025年度から二次が数学と理科1科目の2教科になり、英語が課されなくなりました。山口大学の個別は数学200点・理科200点で、英語は共通テストの外国語300点に含まれるかたちです。

英語が要らないという意味ではない

ここを誤解しないでください。二次で英語を書かないだけで、共通テストの英語は全員が受けます。

むしろ二次で挽回できないぶん、共通テストの英語の1点が重くなります。二次で英語がある大学なら、共通テストで失敗しても記述で取り返す道がありますが、この3校にはそれがありません。

やるべきことは絞られる

その代わり、対策の範囲ははっきりします。記述の練習は不要です。和訳も英作文も要りません。

リーディングの処理速度とリスニングの精度、この2つだけを仕上げてください。浮いた時間は数学と理科に回します。二次が数学と理科だけなら、そこが勝負です。

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志望校の英語比率を計算する3手順

獣医志望校の英語比率とリスニング比率を計算する3手順を示すロードマップ図解

感覚ではなく数字で決めてください。10分で終わります。

手順1 換算後の点数を集める

募集要項を開き、共通テストの英語配点、そのうちのリスニング配点、二次の英語配点、そして総合の満点を書き出します。

大事なのは換算後の点数を使うことです。素点で計算すると判断を誤ります。圧縮や傾斜がかかる大学では、100点満点のリスニングが30点にも48点にもなります。

手順2 2つの比率を出す

1つめは英語の総合比率です。共通テストの英語配点と二次の英語配点を足して、総合の満点で割ります。

2つめはリスニング比率です。リスニングの配点を、外国語の配点で割ります。

手順3 判断する

英語の総合比率が25パーセントを超えるなら、英語は主要科目です。15パーセントを下回るなら、英語に時間を使いすぎている可能性があります。

リスニング比率が35パーセントを超えるなら、リスニングは毎日やる科目です。20パーセント程度なら、維持で十分です。

鹿児島大学のように区分で構造が変わる大学は、区分を決めてから計算してください。前期aと前期bでは共テ比率が60パーセントと28パーセントに分かれるとされています。


比率別のリスニング学習時間

計算結果が出たら、時間を決めます。

40パーセント以上(北海道・帯広畜産)

毎日30分を確保してください。シャドーイング15分、初見の問題演習10分、聞き直しと確認5分です。

この層では、リスニングが外国語の得点の4割から5割を作ります。途切れさせないことが最優先で、3日空けると戻すのに1週間かかります。

30パーセント台(東京農工)

毎日20分。シャドーイング10分、演習10分。

「毎日やるが長くはやらない」が正解です。東京農工大学の二次は60分で総語数およそ1900語とされる処理速度型なので、リーディングの速読にも時間を回す必要があります。

20パーセント程度(鳥取・鹿児島)

毎日15分で維持します。増やす必要はありません。

余った時間はリーディングの速読と二次の記述に回してください。両校とも二次に和文英訳と自由英作文があるため、書く練習のほうが配点上の見返りが大きくなります。

15分ルーティンの中身

比率が低い大学でも、これだけは毎日やってください。

最初の5分で、前日に解いた問題の音声をスクリプトを見ながら聞き、聞き取れなかった箇所に印を付けます。次の5分で、その箇所だけをシャドーイングします。最後の5分で、新しい問題を1つ解きます。

要点は、聞き取れなかった箇所を放置しないことです。「なんとなく分かった」で次に進むと、同じ音でまた落とします。聞き取れない原因は、たいてい音の連結か脱落です。

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リスニングは頻度が命です。週1回2時間より、毎日15分のほうが伸びます。回数無制限で毎日話せる環境は、シャドーイングの相手役として使うと維持のコストが下がります。


AIで共通テスト英語を鍛える

共通テストは過去問の年数が限られています。予想問題集を買い足す前に、AIで演習素材を作れます。

聞き取れない原因を分類させる

「次の英文スクリプトについて、日本人の受験生が聞き取りにくい箇所を、音の連結、脱落、弱形の3つに分類して指摘してください。それぞれ、どう聞こえるかをカタカナで示してください」

自分が聞き取れなかった箇所が、どの現象なのかが分かります。原因が分かれば対処できます。

比率を計算させる

「次の入試科目と配点をもとに、総合点に占める英語の比率と、外国語の中でのリスニング比率を計算してください。計算過程も示してください」

計算過程を出させるのが要点です。圧縮や傾斜がある大学では単純な足し算になりません。

読解速度を測らせる

「次の英文の語数を数え、私が読み終えるまでにかかった時間から1分あたりの語数を計算してください。そのうえで、共通テストのリーディングを80分で解き切るために必要な速度と比較し、不足分を示してください」

読む速度の目安は、80語から100語/分あれば余裕を持って処理でき、60語/分を下回ると時間が足りなくなります。

学習配分を提案させる

「次は私の志望校の英語配点です。リスニング比率と総合比率を踏まえて、1日の英語学習時間90分をリーディング、リスニング、二次の記述にどう配分すべきか提案してください。すべてに均等に配る案は出さないでください」

最後の一文がないと、均等配分の案が返ってきます。配点に偏りがあるのに時間を均等に配ると、そのぶん取りこぼします。


まとめ

獣医学部の共通テスト英語は、全員が同じ勉強をする科目ではありません。

押さえるべきことは4つです。

第一に、リスニングの重さが大学で2.5倍違うこと。北海道大学はリーディングとリスニングが1対1でリスニング比率50パーセント、帯広畜産大学はリーディング72点・リスニング48点で40パーセント、東京農工大学は約35パーセント。一方、鳥取大学と鹿児島大学は20パーセントです。同じ時間配分では、どちらかに必ず無駄が出ます。

第二に、二次に英語がない3校では共通テストが唯一の得点機会になること。岩手大学、岐阜大学、山口大学です。岐阜大学は2025年度から二次の英語が廃止されました。英語が要らないのではなく、挽回できないぶん1点が重くなります。

第三に、換算後の点数で計算すること。素点で見ると判断を誤ります。100点満点のリスニングが、大学によって30点にも48点にもなります。

第四に、比率に応じて時間を決めること。40パーセント以上なら毎日30分、30パーセント台なら20分、20パーセント程度なら15分の維持で十分です。

まずは志望校の募集要項を開いて、外国語の換算後の配点を確認してください。10分の計算で、リスニングに毎日何分使うべきかが決まります。

入試情報は毎年更新されます。本記事の配点も、必ず志望校の最新の募集要項で確認してください。

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この記事を書いた人

英検1級・TOEIC990ホルダー。
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英語を「勉強」で終わらせず、キャリアと収入を上げるための「武器」に変える『Smart Skill Lab』管理人。

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