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医学部英語 文法問題の攻略【2027年度版】|秋から最も伸びるのは長文ではなく文法です

医学部英語の文法問題対策 - 正誤問題の7パターンと語句整序の着眼点で秋から4ヶ月で仕上げる

9月の模試で長文が読めず、焦って長文問題集を買い足す。医学部志望者が秋にやりがちな判断です。しかし長文読解は、今日やったことが得点に出るまで2ヶ月から3ヶ月かかります。8月の学習が反映されるのは10月から11月の模試です。一方、文法・語法は範囲が有限です。出るパターンが決まっているため、正しい手順で回せば4週間で目に見えて変わります。しかも当ブログで個別に調べた範囲では、私立医学部11校で文法・語法・整序・空所補充の出題が確認できました。大問数が多い大学ほど、文法系の独立問題を含む傾向があります。本記事は、秋から4ヶ月で文法を得点源に変える手順を整理します。

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目次

まず志望校で文法が出るかを確認する

医学部英語で文法問題が出る大学と出題形式の一覧図解

当ブログで個別に調べた大学のうち、文法・語法・整序・空所補充の出題が確認できたのは次の11校です。

大学 確認できた形式
近畿大学 整序問題、文法・語法、空所補充
東海大学 文法・語法、空所補充
北里大学 整序問題、語句整序、空所補充
岩手医科大学 文法・語法、語句整序、空所補充
久留米大学 文法・語法、語句整序、空所補充
兵庫医科大学 語句整序、空所補充
金沢医科大学 文法・語法、空所補充
川崎医科大学 文法・語法、空所補充
埼玉医科大学 語句整序
福岡大学 文法・語法
東北医科薬科大学 正誤問題を含む

大問数が多い大学ほど文法が出る

近畿大学は60分で8題、東海大学は70分で8題とされています。この題数は長文だけでは埋まりません。文法・語法・整序といった短い独立問題が含まれるから、大問数が多くなるのです。

逆に、東京慈恵会医科大学のように60分で長文3題という構成の大学では、文法の独立問題は出ません。長文の中で問われることはあっても、単独の大問にはならないということです。

つまり志望校の大問数を見れば、文法問題が出るかどうかの見当がつきます。

Gou

秋に「長文が読めない」と相談に来る受験生には、まず過去問の大問構成を見せてもらいます。文法系の大問が3つある大学を志望しているのに、長文問題集ばかり買っている。これが毎年いちばん多い失敗です。

出題形式は改定されます。必ず志望校の最新の過去問で確認してください。


なぜ秋は文法が伸びるのか

理由は3つあります。

1. 範囲が有限だから

長文読解に「範囲」はありません。どんなテーマの英文が出るか分からず、語彙も無限に広がります。だから伸びるのに時間がかかります。

文法は違います。時制、関係詞、仮定法、比較、分詞。単元は数えられる程度しかなく、入試で問われる論点はさらに限られます。範囲が有限なものは、短期で仕上がります。

2. 出るパターンが決まっているから

とくに正誤問題は、誤りが仕込まれる場所が7か所に集約されます(後述)。全文を精読して違和感を探すのではなく、7か所を順に確認する作業に変えられます。

作業に変えられるものは、練習量がそのまま速度になります。

3. 処理時間が短いから

長文1題に20分かかる大学でも、文法の独立問題は1問30秒で処理できます。時間あたりの得点効率で見れば、文法のほうが高いことが多いのです。

大問数の多い大学では、この差がそのまま総得点に効きます。


正誤問題の7パターン

医学部英語の正誤問題で誤りが仕込まれる7つのパターンを示す図解

下線部のうち誤りを1つ選ぶ形式では、誤りの場所が決まっています。次の7か所を順に見てください。

1. 主語と動詞の一致

三人称単数のs、複数扱いの名詞(the police are)、そして主語と動詞の間に修飾句が挟まる場合です。

The number of students is(数は単数扱い)
A number of students are(多数の学生は複数扱い)

修飾句に惑わされて動詞を間違えるパターンが最頻出です。主語を丸で囲む癖をつけてください。

2. 時制と、時制を固定する副詞

since は現在完了とセット、ago は過去形とセット。時や条件を表す副詞節では未来のことも現在形で書きます。

副詞を見た瞬間に時制が決まる、という対応関係で覚えるのが速いです。

3. 前置詞の誤用

他動詞に余分な前置詞が付くパターンが定番です。

discuss about(誤)、mention about(誤)、marry with(誤)、enter into a room(誤)、approach to(誤)

逆に前置詞が必要な自動詞もあります。apologize to 人 for 事、graduate from、object to、consist of。

4. 可算と不可算

information、advice、equipment、furniture、baggage、progress、evidence、research。これらに a が付いたり複数形になっていたら誤りです。

数えるときは a piece of information のように単位語を使います。

5. 関係代名詞と関係副詞

判断手順は1つです。関係詞の後ろを見て、主語か目的語が欠けているかを確認する。欠けていれば関係代名詞、欠けていなければ関係副詞です。

6. 分詞の能動と受動

interesting(興味を持たせる)と interested(興味を持っている)の区別。修飾する対象が「させる側」なら現在分詞、「させられる側」なら過去分詞が原則です。

7. 比較の対象の不一致

The population of Japan is larger than China.(誤)
→ than that of China(正)

「人口と国」を比べていないか、という視点で確認します。

使い方が最も重要

演習では、間違えた問題に「7パターンのどれか」を必ず書き添えてください。20セット回すと誤りの型が体に入ります。

パターン名を書かずに解き直すだけでは定着しません。同じ間違いを繰り返している受験生は、たいていこの一手間を省いています。

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語句整序は骨格から作る

語句整序で時間を溶かす受験生は、たいてい先頭から順に並べようとしています。整序問題は骨格から作るものです。着眼の順番を固定してください。

手順1: 動詞を見つけて語法を確定する

選択肢の中から動詞を探し、その動詞が取る型を確定させます。

SVO なのか、SVOO(give、tell、show)なのか、SVOC(make、find、keep、leave)なのか。あるいは前置詞とセット(provide A with B、prevent A from B、remind A of B)なのか。

動詞の型が決まれば、骨格の半分が決まります。

手順2: 熟語のかたまりを探す

as soon as、no sooner than、not only but also、so that、too to、the more the more。

これらは分解できないかたまりです。先に固めれば、残りの語数が減ります。

手順3: 日本語訳から骨格を仮置きする

「〜することは」なら形式主語 it、「〜するのは初めてだ」なら This is the first time。日本語の型から英語の骨格が決まる場合が多くあります。

手順4: 余った語で微調整する

前置詞や副詞が最後に残ります。ここで初めて位置を決めてください。

完成した文は必ず声に出して読んでください。不自然な箇所は音で分かります。


空所補充は「語彙型か文法型か」を先に見分ける

空所補充には2種類あります。見分けを最初にすると、迷う時間が減ります。

語彙型

選択肢がすべて同じ品詞で、意味だけが違う場合です。accumulate / eliminate / stimulate / hesitate のような並びなら、文脈で意味を判断するしかありません。

これは文法の知識では解けません。分からなければ深追いせず、印を付けて次へ進んでください。

文法型

選択肢が同じ語の変化形、あるいは品詞が違う場合です。go / going / to go / gone のような並びなら、文の構造から決まります。

  • 空所の前に前置詞があるなら動名詞
  • 主語があって動詞が欠けているなら定形動詞
  • 名詞を修飾する位置なら分詞

これは考えれば必ず解けます。粘る価値があります。

見分けの実益

語彙型で迷ったら捨てる、文法型なら粘る。この判断ができるだけで、試験中の時間の使い方が変わります。


秋から4ヶ月の学習計画

1ヶ月目: 総復習で穴を特定する

薄い文法問題集を1冊、通しで解きます。分厚い網羅系は使いません。目的は理解ではなく、穴の特定です。

間違えた問題に印を付け、単元別に集計してください。「関係詞が弱い」「仮定法が抜けている」といった形で3つから5つに絞れます。

この段階で全単元を復習しようとしないでください。時間が足りません。

2ヶ月目: 弱点単元だけを潰す

特定した3つから5つの単元だけ、参考書の該当章に戻ります。

やり直すときは、例文を音読して覚えてください。ルールだけを覚えても試験では使えません。例文が口から出れば、正誤も整序も速くなります。

3ヶ月目: 形式別演習

志望校の形式に合わせます。正誤問題が出るなら毎日10問(7パターンのどれかを必ず書き添える)、語句整序が出るなら毎日5問(骨格から作る手順を守る)、空所補充が出るなら語彙型と文法型を仕分けてから解く。

この時期の目標は正答率ではなく処理速度です。1問30秒で処理できるようにしてください。

4ヶ月目: 過去問と維持

志望校の過去問から文法系の大問だけを抜き出して解きます。時間を計り、目標時間内に終わるかを確認してください。

同時に、1ヶ月目に印を付けた問題を週1回見直します。文法は放置すると抜けます。

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弱点単元を特定したあと、その章だけ講義で埋めるのが最短です。参考書を頭から読み直すより、必要な単元だけ見るほうが秋には向いています。


AIで演習量を確保する

文法問題は、同じ形式の問題を大量に回すほど速くなります。ところが市販の問題集は有限です。ここがAIの使いどころになります。

正誤問題を7パターンで作らせる

「英文法の正誤問題を10問作ってください。各文には下線部が4か所あり、そのうち1か所が誤りです。誤りのパターンは、主語と動詞の一致、時制、前置詞の誤用、可算と不可算、関係詞、分詞の能動と受動、比較の対象から選んでください。解答では、どのパターンの誤りだったかを必ず明示してください」

パターン名まで言わせるのが要点です。

間違えた問題を単元別に集計させる

「以下は私が文法問題で間違えた問題のリストです。それぞれがどの文法単元に属するかを判定し、単元別に件数を集計してください。そのうえで、件数の多い順に3つから5つの単元を挙げ、それぞれについて優先して復習すべき理由を1行で説明してください。褒める必要はありません」

秋の学習計画は、この集計で決めてください。感覚で決めないことです。

語句整序を骨格つきで作らせる

「英語の語句整序問題を5問作ってください。条件は、日本語訳を付ける、選択肢は7語から9語、動詞の語法または熟語が鍵になるようにする、の3つです。解答では、まず骨格になる動詞または熟語を示し、そのあとに完成文を示してください」

完成文だけ見ても手順は身につきません。骨格から示させてください。

例文を音読用に作らせる

「以下の文法単元について、入試レベルの例文を5つ作ってください。条件は、1文20語以内、日本語訳を付ける、その単元のルールが明確に現れている、の3つです。音読で覚えることを想定しているので、不自然に長い文は避けてください」

ルールの暗記より例文の暗記のほうが、試験では使えます。

AI添削を使うときは「褒める必要はありません」を毎回添えてください。指定しないと励ましから入り、肝心の指摘が埋もれます。

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よくある4つの誤解

「文法は基礎だから夏までに終わらせるもの」

理想はそうですが、秋の時点で穴があるなら今やるべきです。範囲が有限なので4ヶ月あれば間に合います。長文を伸ばすより確実です。

「網羅系の分厚い問題集をやるべき」

秋からは違います。薄い問題集で穴を特定し、弱点単元だけに戻るほうが速い。分厚い問題集を最初から解くと、11月になっても終わりません。

「文法問題は配点が低いから後回し」

大問数が多い大学では、文法系の大問が複数を占めます。しかも短時間で処理できるため、時間あたりの得点効率は長文より高いことが多いのです。

「ルールを覚えれば解ける」

ルールだけでは試験の速度に間に合いません。例文を音読して口から出るようにしてください。正誤も整序も、音で違和感を検知できるほうが速く正確です。


まとめ

秋に伸ばせるものと伸ばせないものがあります。

押さえるべきことは4つです。

第一に、まず志望校で文法が出るかを確認すること。当ブログで個別に調べた範囲では、近畿大学、東海大学、北里大学、岩手医科大学、久留米大学、兵庫医科大学、金沢医科大学、川崎医科大学、埼玉医科大学、福岡大学、東北医科薬科大学の11校で文法・語法・整序・空所補充の出題が確認できました。大問数が多い大学ほど文法系の独立問題を含む傾向があります。

第二に、秋は文法のほうが伸びること。理由は3つで、範囲が有限であること、出るパターンが決まっていること、処理時間が短く時間あたりの得点効率が高いことです。長文読解は結果が出るまで2ヶ月から3ヶ月かかりますが、文法は4週間で変わります。

第三に、正誤問題は7か所を順に見る作業に変えられること。主語と動詞の一致、時制と副詞、前置詞の誤用、可算と不可算、関係詞、分詞の能動と受動、比較の対象。この7つです。演習では間違えた問題にパターン名を必ず書き添えてください。この一手間を省くと定着しません。

第四に、語句整序は骨格から作ること。動詞の語法を確定し、熟語のかたまりを固め、日本語から骨格を仮置きし、最後に前置詞や副詞を調整する。先頭から順に並べようとするのが最も時間を溶かします。

4ヶ月の計画は、1ヶ月目に薄い問題集で穴を特定し、2ヶ月目に弱点単元だけを潰し、3ヶ月目に形式別演習で処理速度を上げ、4ヶ月目に過去問と維持に充てる。この順番です。

出題形式は改定されます。本記事の一覧も、必ず志望校の最新の過去問で確認してください。今日、過去問を1年分開いて、文法系の大問があるかを見るところから始めてください。

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この記事を書いた人

英検1級・TOEIC990ホルダー。
「根性論の英語学習」はもう終わりです。AI(ChatGPT/DeepL)を駆使して、最短距離で英語力をハックする方法を発信中。
英語を「勉強」で終わらせず、キャリアと収入を上げるための「武器」に変える『Smart Skill Lab』管理人。

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