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群馬大学 医学部英語の傾向と対策【2026年版】|二次に「英語」がない。小論文150点が英語になる年、ならない年

群馬大学医学部医学科 英語の傾向と対策 - 二次に英語の科目名がなく小論文150点が事実上の英語試験になる2026年版戦略

群馬大学医学部医学科の赤本を開いて、英語のページを探しても見つかりません。この大学の個別学力検査は数学150点、理科150点、小論文150点の450点で、「英語」という科目名が存在しないからです。ではもう英語は捨ててよいのかというと、まったく違います。小論文90分150点は、長年にわたり医療系の英語長文を課題文に使い、内容説明も英文和訳も出す「事実上の英語試験」でした。しかも近年は課題文が和文中心に移ったという指摘もあり、傾向が頻繁に変わる大学として知られています。英文が出るか出ないかは、開けてみるまで分かりません。本記事は、この不確実性を前提にした準備の作り方を、配点から逆算して具体化します。

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目次

群馬大学 医学部医学科の基本データ【2026年版】

群馬大学医学部医学科 入試の配点と小論文の位置づけを示す基本データ図解

まず数字で全体像を押さえます。

項目 内容
日程 前期日程のみ(医学科は後期日程を実施しない)
募集人員 前期 一般枠65名+地域医療枠8名
個別試験に「英語」の科目名 なし
個別試験の内訳 数学150点・理科150点・小論文150点=450点
面接 総合判定の資料として実施(配点は非公表扱い)
小論文の試験時間 90分
理科の指定 物理・化学の2科目(生物選択は不可)
共通テスト 475点(外国語100[R80/L20]・国語100・数学100・理科100・地歴公民50・情報25)
合計 925点。二次比率は約49%
二段階選抜 あり(約3倍で予告)
2025年度 合格者平均(一般枠) 共通テスト399.90/475(84.2%)、総合700.42/925(75.7%)
2025年度 前期一般枠の結果 志願者341名・第1段階選抜合格200名・受験167名・合格65名・実質倍率2.6倍

ここから読み取るべき事実が3つあります。

1つめは、英語が直接得点になる場所が共通テストの100点しかないように見えることです。925点満点のうち約11%。この数字だけを見て英語を後回しにする受験生が毎年います。

2つめは、その判断が危ういことです。小論文150点は課題文を読んで日本語で記述する試験であり、その課題文が英文だった年が長く続きました。英文が出る年は、英語が関わる配点が実質250点に跳ね上がります。925点の27%です。

3つめは、共通テストの比重です。二次比率は約49%で共通テストとほぼ半々。しかも2025年度の合格者平均は共通テスト84.2%に対し、総合75.7%でした。ここから二次の得点を逆算すると約300点/450点、率にして約67%になります。共通テストで84%を作り、二次は67%で届く。これが群馬大の合格の形です。

なお配点・試験時間・科目指定・二段階選抜の基準は改定されます。出願前に群馬大学の公式募集要項で必ず確認してください。


「小論文150点」の正体を分解する

かつては事実上の英語試験だった

群馬大学医学部の小論文は、医療系の英語課題文を読ませ、内容一致、内容説明、英文和訳、空所補充を課したうえで、テーマに沿って日本語で意見を論述させる形式が長く続いたとされています。

設問の内訳を見れば分かる通り、前半は完全に英語の問題です。英文和訳と空所補充が出る試験を「小論文」と呼んでいるだけで、受験生がやることは英語長文の読解でした。

過去に扱われたテーマとしては、米国におけるたばこ販売の段階的廃止を論じた文章、ロボット工学の研究開発の現状と課題を論じた文章、アメリカ同時多発テロ事件の後に観察された心理的要因による間接的被害を解説した文章などが挙げられています。医療そのものだけでなく、公衆衛生や社会と技術の関係に広がるのが特徴です。

Gou

「二次に英語がないから楽な大学」という評判を真に受けた受験生を何人も見てきました。実際に過去問を開くと英文和訳が出てくる。9月にそれを知って青くなるパターンが毎年あります。科目名ではなく中身で判断してください。

令和4年度以降の傾向変化

その一方で、近年は様相が変わったという指摘があります。

令和3年度までは小問が10個以上あったものが、令和4年度からは小問が半分程度に減り、代わりに100字から400字程度で説明・論述させる設問に置き換わったとされています。さらに、課題文の大半が日本語に転換し、かつての「事実上の英語試験」から「事実上の国語試験」の色合いが強まったという分析もあります。

ここで受験生が困るのは、情報源によって説明が食い違うことです。「医療系の英語課題文が出る」と書く資料もあれば、「課題文はほとんど和文になった」と書く資料もあります。どちらも実際の年度を見て書かれたもので、単純にどちらかが誤りというより、年度によって違うと考えるのが自然です。

作題者が試行錯誤を続けており、今後も傾向変化は進むと予想されるという指摘もあります。

だから「両対応」しか正解がない

この状況で取れる戦略は1つしかありません。英文が出ても和文が出ても同じ手順で処理できる型を作ることです。

幸い、やることの本体は共通しています。課題文を読む、対立している価値を見つける、指定された字数の日本語に落とす。英語か日本語かは入口の違いにすぎません。

違いは読解にかかる時間だけです。英文なら読解に15分、和文なら7分。この差を吸収できる時間配分を組んでおけば、当日どちらが出ても手は止まりません。

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共通テスト英語100点の重さを計算し直す

925点中100点は「軽い」のか

共通テストの外国語は100点。リーディング80点、リスニング20点の配分です。925点満点に対して約11%。数字だけを見れば軽く見えます。

しかし判断すべきは比率ではなく、取り返しがつくかどうかです。

2025年度の一般枠合格者平均は、共通テスト399.90点/475点で84.2%でした。仮に英語だけ10点落として74点にすると、共通テストは389.90点になります。この10点を二次で埋めるには、450点満点の試験で追加の10点が必要です。

二次は数学150点、理科150点、小論文150点。数学や理科の大問1つが20点から30点だとすれば、10点は設問2つ分に相当します。当日の出来に左右される二次の10点と、事前に潰しておける共通テストの10点。どちらが確実かは明らかです。

しかも共通テスト英語は、医学部志望者にとって「取れて当たり前」の科目です。合格者平均が84.2%という数字は、多くの受験生が英語で9割前後を確保したうえで成立しています。ここを落とすと、平均に届くために他科目で無理をすることになります。

リスニング20点の扱い

リーディング80点、リスニング20点という配分は、リスニングを圧縮する設計です。共通テスト本体はリーディング100点、リスニング100点ですから、リスニングは5分の1に縮小されます。

これをどう解釈するか。リスニングの優先度は下げてよい、というのが素直な読み方です。ただし下げるのは「伸ばすための時間投資」であって、「捨てる」ではありません。20点でも、共通テスト全体の得点率に直接効きます。

現実的な配分としては、リーディング対策とリスニング対策の時間比を4対1程度にする。リスニングは毎日15分の音声接触を切らさない範囲で維持し、余った時間をリーディングの速読と情報処理に回す。この設計が配点に素直です。


AIを使った群馬大学 小論文150点 ロードマップ

群馬大学医学部 小論文対策の90分時間配分とAI活用ロードマップを示す図解

群馬大の小論文は、市販の問題集で同じ形式の演習を積むのがほぼ不可能な試験です。医療系の英文読解と日本語記述と意見論述が1つになった問題集は存在せず、しかも傾向が動きます。ここにAIの使いどころが明確にあります。

ステップ1(6ヶ月前まで): 英文を日本語の指定字数に落とす訓練

英文を1本読んだら、必ず日本語で要約を書きます。そのうえでAIにこう頼んでください。

「以下の文章を、100字以内、200字以内、400字以内の3通りで日本語に要約してください。そのうえで、400字から200字にする際に削った情報、200字から100字にする際に削った情報を、それぞれ箇条書きで示してください」

字数を変えると何が落ちるのかを見るのが目的です。20本もやれば字数の感覚が体に入ります。週3本のペースで十分間に合います。

読む素材は公衆衛生と医療政策に寄せてください。過去に扱われたテーマがたばこ規制、技術開発、災害後の精神的被害だったことを踏まえると、狭い臨床医学より「医療と社会」の交点にある文章が近いと考えられます。

ステップ2(3ヶ月前まで): 対立軸の抽出を習慣にする

群馬の課題文は、必ず何かと何かが対立しています。個人の自由と公衆衛生、技術の進歩と安全性の担保、目に見える被害と目に見えない被害。この対立軸を1本抜き出せるかどうかが、意見論述の質を決めます。

AIには先に模範解答を書かせないでください。

「以下の文章について、そこに含まれる価値の対立を3組挙げてください。それぞれ『Aを重視する立場 対 Bを重視する立場』の形式で書き、各立場が最も強く主張できる根拠を1つずつ添えてください。私の意見はまだ聞かないでください」

対立軸を先に言語化させ、そのうえで自分の答案を書く。この順番が最も伸びます。

並行して、医療倫理の論点をストックします。生活習慣への公的規制、感染症対策と個人の自由、終末期医療、医療資源の配分、新技術の導入と安全性、患者の知る権利、未成年の同意。この7領域で自分の立場を1つずつ持っておけば、本番で書くことに困りません。

ステップ3(直前期): 90分の通し演習と減点だけの添削

過去5年分の小論文を見て、課題文が英文だった年と和文だった年を自分で数えてください。この作業自体が、その年の傾向を予想するための最良の材料になります。

そのうえで、英文だった年を優先して時間を計って解きます。英文のほうが読解に時間を食うため、そちらで時間配分が回れば和文の年は余裕が生まれるからです。

答案の添削はAIに任せられます。

「以下は大学入試の小論文設問と、それに対する私の400字以内の答案です。次の4点だけで評価してください。1つめ、課題文の対立軸を正確に捉えているか。2つめ、自分の立場が明示されているか。3つめ、具体策が行動レベルまで下りているか。4つめ、反対意見に触れているか。抽象論で終わっている段落があれば指摘してください。褒める必要はありません」

「褒める必要はありません」は必ず入れてください。指定しないとAIは励ましから入り、肝心の減点箇所が埋もれます。

通し演習で記録するのは得点ではなく、次の3つです。

  • 最も字数の重い記述を書き切れたか
  • 字数超過が何件あったか(目標0件)
  • 指示語を処理せず残した箇所が何件あったか(目標0件)
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群馬大は共通テスト475点の比重が重く、合格者平均は84.2%です。共通テストで先に土台を作らないと、二次の450点では取り返せません。


出願前に確認すべき2つの落とし穴

理科は物理・化学の指定。生物選択者は受験できない

群馬大学医学部医学科の個別学力検査では、理科の選択科目が物理と化学に限定されているとされています。生物で受験することはできません。

これは英語以上に出願を左右する条件です。生物・化学で準備してきた受験生にとって、群馬は共通テストの結果がどれだけ良くても選択肢に入りません。逆に物理・化学で準備している受験生にとっては、生物選択者が最初から除外される分だけ母集団が絞られます。

併願校を検討する段階で、まずここを確認してください。

後期日程がなく、二段階選抜は約3倍

医学科は前期日程のみで、後期日程を実施しません。情報学部・医学部保健学科・理工学部では後期が実施されますが、医学科にその選択肢はありません。

二段階選抜は約3倍で予告されています。2025年度は志願者341名に対し第1段階選抜合格者200名。志願倍率5.2倍に対して実質倍率2.6倍という数字は、二段階選抜で相当数が絞られた結果です。

つまり群馬大は、共通テストの得点で受験機会そのものを失う可能性がある大学です。共通テスト84%という合格者平均は、その先の話でしかありません。

同じ関東甲信越で二次の英語設計を比較したい場合は、次の記事も参考にしてください。形式が大学ごとにまったく違うことが分かります。

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まとめ

群馬大学医学部医学科の個別学力検査に「英語」という科目名はありません。数学150点、理科150点、小論文150点の450点です。

押さえるべきことは4つです。

第一に、小論文150点の正体を見誤らないこと。90分のこの試験は、長年にわたり医療系の英語課題文を使い、内容説明、要約、英文和訳、空所補充を課したうえで日本語の意見論述を求めてきました。科目名は小論文でも、中身は英語の試験だった年があるということです。

第二に、その傾向が動いていること。令和3年度までは小問が10個以上あったものが令和4年度から半分程度に減り、100字から400字の記述中心へ移りました。課題文が和文中心になったという指摘もあり、資料によって説明が食い違います。年度によって違うと考えるのが自然で、今後も変化は続くと見られています。

第三に、だから「両対応」しかないこと。英文でも和文でも、読んで、対立軸を1本見つけて、指定字数の日本語に落とす。手順は同じです。違うのは読解にかかる時間だけなので、英文の年を想定した時間配分で練習しておけば、和文の年は余裕が生まれます。

第四に、共通テスト英語100点を軽く見ないこと。925点中の約11%ですが、2025年度の合格者平均は共通テスト84.2%でした。ここで落とした点は、当日の出来に左右される二次450点で埋めるしかなくなります。しかも二段階選抜は約3倍。共通テストの得点次第で受験機会そのものを失う設計です。

数字も正しく持ってください。共通テスト475点と二次450点で合計925点、二次比率は約49%。共通テストの内訳は外国語100点(リーディング80・リスニング20)、国語100点、数学100点、理科100点、地歴公民50点、情報25点。募集は前期のみで一般枠65名と地域医療枠8名、医学科に後期日程はありません。理科は物理・化学の指定で生物選択は不可。2025年度前期一般枠は志願者341名、第1段階選抜合格200名、受験167名、合格65名、実質倍率2.6倍でした。

共通テストで84%を作り、二次は67%で届く。二次で満点を取る必要はありません。小論文で問われているのは英語力そのものではなく、読んだ内容を指定字数の日本語に正確に落とす力です。それが群馬大で最も再現性のある戦い方です。

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この記事を書いた人

英検1級・TOEIC990ホルダー。
「根性論の英語学習」はもう終わりです。AI(ChatGPT/DeepL)を駆使して、最短距離で英語力をハックする方法を発信中。
英語を「勉強」で終わらせず、キャリアと収入を上げるための「武器」に変える『Smart Skill Lab』管理人。

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