共通テストのリーディングとリスニングは、本体ではどちらも100点満点です。ところが国公立医学部の入試になると、その100点をそのまま使う大学と、20点まで圧縮する大学があります。当ブログが各大学の記事を書いた際に確認した13校では、英語の中でリスニングが占める割合が50%と20%に割れました。2.5倍の差です。この差を知らずに「リスニングは毎日やるもの」と一律に時間を配ると、志望校によっては配点の小さい領域に時間を投じ続けることになります。逆に「リスニングは軽い」と決めつければ、1対1型の大学では英語の半分を失います。本記事は、配点の確認手順と、型ごとの時間配分を整理します。
※本記事にはアフィリエイト広告が含まれています。
リスニングの比重は大学で2.5倍違う

以下は、当ブログが各大学の記事を書いた際に確認した共通テスト英語の配点です。年度によって変わるため、必ず最新の募集要項で確認してください。
リスニングをそのまま使う型(1対1)
| 大学 | 共通テスト英語の配点 |
|---|---|
| 弘前大学 | リーディング100点+リスニング100点=200点 |
| 琉球大学 | リーディング100点・リスニング100点=200点 |
| 徳島大学 | リーディング・リスニング各100点 |
| 広島大学 | 素点合計200点をそのまま採用 |
中間型(3対1)
| 大学 | 共通テスト英語の配点 |
|---|---|
| 鹿児島大学 | リーディング150点・リスニング50点=200点 |
| 和歌山県立医科大学 | 3対1に換算 |
リスニングを圧縮する型(4対1)
| 大学 | 共通テスト英語の配点 |
|---|---|
| 横浜市立大学 | リーディング240点・リスニング60点=300点 |
| 島根大学 | リーディング200点・リスニング50点=250点 |
| 鳥取大学 | リーディング160点・リスニング40点=200点 |
| 群馬大学 | リーディング80点・リスニング20点=100点 |
| 信州大学 | リーディング80点・リスニング20点=100点 |
| 香川大学 | リーディング80点・リスニング20点=100点 |
| 愛媛大学 | リーディング80点・リスニング20点=100点 |
13校のうち、1対1が4校、3対1が2校、4対1が7校でした。
Gou受ける試験は全員同じです。差をつけているのは大学側の換算だけ。ここを見ずに勉強計画を立てている受験生が、毎年かなりの数います。




素点1点が0.2点になるという意味
リスニングを20点まで圧縮する大学では、素点の1点が0.2点になります。
具体的に計算する
共通テストのリスニングで80点を取った受験生と、60点だった受験生がいるとします。素点の差は20点です。
弘前大学のように1対1で使う大学なら、この差はそのまま20点です。
群馬大学のようにリーディング80点・リスニング20点へ圧縮する大学なら、換算後の差は4点になります。
同じ20点の差が、大学によって20点にも4点にもなります。
だから時間配分が変わる
英語の学習時間が1日90分だとします。
1対1型なら、リスニングに30分を割く判断が配点に素直です。リーディングと同格の科目として扱うことになります。
4対1型なら、15分に抑えて残り75分をリーディングに回す方が、得点への効きが大きくなります。
この判断は、志望校の配点表を1回見れば決まります。
捨てるのとは違う
ここを取り違えないでください。「下げる」であって「捨てる」ではありません。
20点でも共通テスト全体の得点率に直接効きます。国公立医学部では共通テストで9割前後を求められることが多く、その水準では20点中の数点の取りこぼしが痛みます。
毎日15分の音声接触を切らさない。これが4対1型の最低ラインです。
予備校講師20年のノウハウを凝縮した特典をLINE登録者限定で配布中!
✅ 国公立医学部13校の共通テスト英語 配点比率一覧(1対1型・3対1型・4対1型)
✅ 配点を確認する4ステップ+型別の時間配分+出願校選びの判断手順+AI活用プロンプト6種
✅ 個別相談の優先予約権
英語全体の比率とリスニングの比率は別の話
ここを混同する受験生が多いので、はっきり分けます。確認すべき比率は2つあります。
比率その1: 英語が総合点に占める割合
共通テストと二次を合わせた総合点のうち、英語が何点を占めるか。
群馬大学なら共通テスト475点と二次450点で合計925点。そのうち共通テストの外国語は100点です。数字だけを見れば約11%になります。
比率その2: 英語の中でリスニングが占める割合
その英語の配点の中で、リスニングが何割か。群馬大学なら100点中20点なので20%です。
掛け合わせると影響が出る
この2つを掛けると、リスニングが総合点に与える影響が分かります。群馬大学ならリスニングは925点中20点、約2.2%です。
一方、和歌山県立医科大学のように共通テストの英語150点と二次の英語200点を合わせて英語だけで1300点中350点を占める設計なら、英語そのものの比重が大きく変わります。
「英語の比率が高い大学」と「リスニングの比率が高い大学」は別です。両方を出してください。



「うちの志望校は英語の比率が高いから、リスニングも大事ですよね」と聞かれることがあります。それは別の話です。二次に英語が重くても、共テのリスニングが20点なら20点です。




志望校の配点を確認する4ステップ


10分で終わります。今日やってください。
ステップ1: 募集要項の換算表を開く
各大学の学生募集要項、または入学者選抜要項に、共通テストの利用教科・科目と配点の表があります。
外国語の欄を見てください。「外国語(リーディング◯点・リスニング◯点)」または「リーディング:リスニング=◯:◯」と書かれています。
予備校サイトのまとめではなく、大学の公式資料で確認してください。まとめサイトのデータは更新が遅れることがあります。
ステップ2: 英語が総合点に占める比率を出す
共通テストの英語配点と二次の英語配点を足して、総合点で割ります。二次に英語がない大学なら共通テスト分だけです。
ステップ3: リスニングの割合を出す
共通テスト英語の中でリスニングが何%かを計算します。さらに、リスニングが総合点に占める割合も出しておきます。
この2つの数字が、時間配分の根拠になります。
ステップ4: 併願校と比較する
第一志望と併願校で比率が違うなら、配分を折衷する必要があります。
第一志望が4対1で併願校が1対1なら、リスニングを15分に落とすわけにはいきません。併願校のうち最もリスニング比率が高い大学に合わせるのが安全側の判断です。
スタディサプリ 大学受験講座
配点を確認して「リスニングを15分に落とす」と決めた後、浮いた時間を何に使うかが問題になります。単元単位で必要な講義だけ拾える教材は、その受け皿として使いやすくなります。
型別の学習時間配分
配点が分かったら、日々の練習に落とします。
1対1型は毎日30分
リスニングをリーディングと同格の科目として扱います。
毎日、共通テスト形式のリスニングを1セット。週2回は同じ音源でディクテーションかシャドーイングを入れます。直前期には、本番と同じ午後の時間帯に通しで演習してください。
この型では、リスニングが取れる受験生が明確に有利になります。英語の半分がそこにあるからです。
3対1型は毎日20分
得点源にはならないが、崩れると痛い位置づけです。
毎日20分の音声接触を維持し、週1回は通し演習で時間感覚を保ちます。
4対1型は毎日15分
15分を切らさない範囲で維持し、残りをリーディングに回します。
通し演習は隔週で十分です。空いた時間はリーディングの速読と情報処理に投じてください。共通テストのリーディングは80分で処理量が多く、時間を投じた分だけ伸びる領域です。
共通する原則
どの型でも、リーディングの比重は最低でも半分です。リスニングの配分をどう変えても、リーディングが主戦場である事実は変わりません。




共通テスト後の出願校選びに効く
配点構造の知識は、1月の出願校決定でそのまま使えます。
リスニングが取れた年
1対1型の大学が有利になります。弘前大学、琉球大学、徳島大学、広島大学のように素点をそのまま使う大学では、リスニングの高得点がそのまま英語の高得点になります。
リスニングが崩れた年
4対1型の大学に逃げられます。素点で30点落としても、20点満点への圧縮後は6点の損失で済みます。
横浜市立大学、鳥取大学、群馬大学、信州大学、香川大学、愛媛大学などが候補です。
判断は3手順で終わる
まず自己採点でリーディングとリスニングの素点を確定します。次に候補校の換算式に当てはめて、換算後の英語得点を全校分計算します。最後に総合点でのボーダーとの差を比べます。
準備は秋のうちに
これを共通テスト後にゼロから調べると時間が足りません。自己採点から出願締切までは1週間程度しかありません。
秋のうちに候補校の換算式だけを集めて表にしておいてください。手元に表があれば、1月の判断が数分で終わります。



毎年1月、自己採点の後に慌てて配点を調べ始める受験生を見ます。9月のうちに30分かけて表を作っておけば、その慌てはなくなります。




AIで配点分析と時間配分を速くする
計算そのものはAIに任せられます。ただし換算式の読み取りだけは自分でやってください。
換算後の得点を計算させる
「以下は私の共通テスト英語の素点(リーディングとリスニング)と、志望校5校の換算式です。各大学について換算後の英語得点を計算し、素点合計との差が大きい順に並べてください」
素点ではなく換算後で比べるのが要点です。素点で並べても、志望校での実際の重みは見えません。
学習時間の配分を出させる
「以下は志望校の共通テスト英語の配点(リーディング◯点・リスニング◯点)と、私が英語に使える1日の学習時間です。リーディングとリスニングに何分ずつ配分すべきかを提案してください。配点比率に素直な配分を基本としてください」
「配点比率に素直に」と指定しないと、一般論の配分を返してきます。
併願校の配分を折衷させる
「以下は第一志望と併願校3校の共通テスト英語の配点です。4校すべてに対応するには、リーディングとリスニングにどう時間を配分すべきかを提案してください。どの大学を優先するかの考え方も示してください」
検算は必ず自分でする
換算式の読み取りを間違えると、すべての数字がずれます。AIが出した換算後の得点は、1校だけでも手計算で確かめてください。


京都医塾 高卒生プログラム
併願校が増えるほど配点の管理は複雑になります。大学ごとに配分を変える前提で年間計画を組みたい浪人生には、全寮制・完全個別カリキュラムの予備校が候補になります。
まとめ
国公立医学部の共通テスト英語で、まず確認すべきはリスニングの換算です。
押さえるべきことは4つあります。
第一に、リスニングの比重は大学で2.5倍違うこと。当ブログが調べた13校では、弘前大学・琉球大学・徳島大学・広島大学が1対1でリスニング50%、鹿児島大学と和歌山県立医科大学が3対1で25%、横浜市立大学・島根大学・鳥取大学・群馬大学・信州大学・香川大学・愛媛大学が4対1で20%でした。受ける試験は全員同じで、差をつけているのは大学側の換算だけです。
第二に、圧縮される大学では素点1点が0.2点になること。リスニング素点で20点の差が、1対1型なら20点、4対1型なら4点にしかなりません。だから時間配分が変わります。1対1型は毎日30分、4対1型は毎日15分が目安です。ただし「下げる」であって「捨てる」ではありません。
第三に、英語全体の比率とリスニングの比率は別の話だということ。群馬大学なら英語は925点中100点で約11%、その中のリスニングは20%、掛け合わせると総合点の約2.2%です。両方を出してください。
第四に、この知識が1月の出願校選びに直結すること。リスニングが取れた年は1対1型が有利になり、崩れた年は4対1型に逃げられます。自己採点から出願までは1週間しかないので、候補校の換算式は秋のうちに表にしておいてください。
まずは志望校の募集要項を開いて、外国語の配点欄を見てください。10分で自分の数字が出ます。
配点は年度によって変わります。本記事の一覧も、必ず最新の募集要項で確認してください。


配点分析に役立つ「国公立医学部13校の配点比率一覧」「配点を確認する4ステップ」「型別の時間配分」「出願校選びの判断手順」「AI活用プロンプト6種」をLINE登録者限定で無料配布中です。









コメント