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島根大学 医学部英語の傾向と対策【2026年版】|二次に理科がない。英語300点で決まる大学

島根大学医学部医学科 英語の傾向と対策 - 二次に理科がなく英語300点で決まる2026年版戦略

「理科がないなら楽なのでは」。島根大学医学部医学科の入試要項を初めて見た受験生は、たいていそう言います。実際、前期日程の個別学力検査に理科はありません。課されるのは数学300点、英語300点、面接120点だけです。しかしこれは負担が減ったのではなく、逃げ場がなくなったという意味です。理科で挽回する余地がないぶん、英語の1問が総合順位に直結します。しかも英語は120分の大問5題がすべて記述式で、うち2題は医学科だけの独自問題。マークシートで拾える点はほぼありません。本記事は、この「英語と数学だけの勝負」で英語を武器に変えるための、配点から逆算した設計図です。

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目次

島根大学 医学部英語の基本データ【2026年版】

島根大学医学部医学科 英語試験の基本データと配点を示す図解

まず数字で全体像をつかみます。島根大学医学部医学科の前期日程は、共通テスト930点と個別学力検査(二次試験)720点、合計1650点で合否が決まります。

項目 内容
英語の試験時間 120分
英語の配点 300点
大問数 5題
大問1・2 長文読解。他学部との共通問題。下線部和訳と内容説明が中心
大問3 長文読解。医学科独自問題で医療テーマ。語句整序が続いているとされる
大問4 自由英作文。60語程度の指示が与えられるとされる
大問5 和文英訳。随筆風の日本語の下線部を英訳。医学科独自問題
解答形式 記述中心。和訳、日本語での内容説明、英作文
二次の内訳 数学300点・英語300点・面接120点=720点(理科なし)
共通テスト 930点(国語250・理科350・数学100・英語100[R80+L20]・地歴公民100・情報30)
二次比率 約44%(720点/1650点)
2025年度 合格最低点 総合932.90点/1190点(78.4%)。二次329.0点/460点(71.5%)
2025年度 合格者平均 総合970.71点/1190点(84.6%)。二次371.16点/460点(80.7%)

この表で必ず押さえてほしい数字が3つあります。

1つめは二次に理科がないことです。個別学力検査は数学と英語の2教科だけ。国公立医学部で理科を課さない大学は少数派です。

2つめは英語300点という重さです。二次720点の4割強を英語が占めます。数学と完全に同額で、英語が苦手なまま出願すると、二次の半分を捨てて戦うのと同じことになります。

3つめは共通テスト英語が100点に圧縮されている点です。リーディング200点とリスニング50点の合計250点満点が、100点として扱われます。共通テストで英語が得意でも、その貯金は930点中の100点分しか効きません。英語の本当の勝負は二次にあります。

なお2025年度までの入試は共通テスト730点・二次460点(英語200点・数学200点・面接60点)の合計1190点で実施されていました。上の表の配点はその後に公表された改定後のものです。合格最低点の数値は旧配点での実績なので、比率として読んでください。配点と試験時間は年度により改定されますので、出願前に必ず島根大学の公式募集要項で確認してください。


理科がないことは、有利ではなく「逃げ場がない」ということ

二次の得点源が2つしかない

理科2科目を課す大学なら、英語で失敗しても化学と物理で取り返す設計が成り立ちます。島根大にはその設計がありません。二次で稼げるのは数学300点と英語300点だけです。

数学は問題との相性で得点が振れやすい科目です。難化した年に数学で崩れた受験生を救うのは英語しかありません。逆もまた同じで、英語で崩れれば数学だけで支えることになります。

2025年度の二次合格最低点は460点満点中329.0点で71.5%、合格者平均は371.16点で80.7%でした。新配点720点に同じ比率を当てはめると、二次の目標は515点から580点前後。英語300点なら215点から240点、率にして7割から8割です。記述中心の試験でこの水準を出すには、部分点を確実に積む答案作りが必須になります。

共通テストは理科350点と国語250点が主柱

共通テスト930点の内訳を見ると、理科350点と国語250点で600点、全体の3分の2近くを占めます。英語は100点、数学は100点しかありません。

つまり島根大は「共通テストは理科と国語で取り、二次は数学と英語で取る」という、教科の役割分担がはっきりした大学です。理科を二次で課さないぶん、共通テストの理科に350点という重い配点を置いている構造だと理解してください。

英語に関しては共通テスト100点と二次300点で合計400点。総合1650点の約24%です。数学とまったく同じ比重で、この試験で最大の得点源のひとつになります。

Gou

「二次に理科がないから楽そう」で島根大を選ぶ受験生を毎年見ますが、これは逆です。科目が減るほど1科目あたりの重みは増します。3科目なら1科目の失敗を2科目で薄められますが、2科目では薄めようがない。島根大を第一志望にするなら、英語を「落とさない科目」ではなく「取りにいく科目」に変える覚悟が要ります。


大問別攻略法(和文英訳・医療長文・自由英作文)

英語は120分で大問5題。長文読解3題、自由英作文1題、和文英訳1題という構成とされています。大問1、2、4が他学部との共通問題で、医療テーマの長文と和文英訳が医学科独自の問題にあたるとされ、独自問題は難易度が高めだと言われています。

大問5 和文英訳が最大の関門

島根大の和文英訳は、堅い説明文ではなく随筆風の日本語から出題されるとされています。長めの文章に下線が引かれ、そこを英訳する形式です。

ここで崩れる受験生には共通点があります。日本語をそのまま英語に置き換えようとすることです。日本語は主語を省き、抽象名詞を多用し、独特の言い回しを使います。それを直訳すると、文法的に破綻した英文になります。

正しい手順は2段階です。

  1. 下線部の日本語を「主語つき・動詞中心の平易な日本語」に書き直す
  2. その平易な日本語を英訳する

具体例を挙げます。「患者に寄り添う姿勢の欠如が問題視されている」という日本語は、まず「多くの人が、医師が患者を十分に支えていないと考えている」に直します。そのうえで Many people think that doctors do not support their patients enough. と訳す。抽象名詞「欠如」「姿勢」を英語に探しに行かないのがコツです。

覚えておくべき変換パターンは30個ほどです。「〜と言われている」は It is said that、「〜とは限らない」は not always、「〜のおかげで」は thanks to、「言うまでもなく」は Needless to say。この在庫があるかどうかで、和文英訳の得点は倍近く変わります。

大問3 医療テーマ長文は注釈なしで読む前提を作る

医学科独自の長文は医療をテーマにしたものが扱われ、語句整序の設問が続いているとされています。医学系の語彙に注釈がない前提で準備しておくべき問題です。

対策は語彙の面と設問形式の面に分かれます。

語彙は、単語単体で覚えても長文では役に立ちません。symptom、diagnosis、immune system、informed consent といった語を、文の中で覚えてください。疾患と症状、治療と検査、からだと生命科学、医療と社会の4分野に分けて40語ほど押さえれば、大半の長文は注釈なしで読めます。

語句整序は、医学部入試の長文設問としてはやや珍しい形式です。対策は文法の総復習ではなく、頻出の型を押さえることに絞ってください。強調構文、関係詞の非制限用法、分詞構文、比較の慣用表現、no more than 型の否定。この5つで大半が処理できます。

大問1・2 記述式の長文は「設問の要求」を読む

大問1と2は社会系や文化系のテーマで、下線部の和訳や本文内容の説明を論述形式で答えるとされています。

記述式で最も多い失点は、英語力ではなく設問の読み違いです。「なぜか」と聞かれて言い換えを書く。「どういうことか」と聞かれて理由を書く。この取り違えは0点になります。

答案を書く前に、設問が求めているのが理由か、具体例か、言い換えかを日本語で確認してください。それから本文の該当箇所を特定する。記憶で書き始めると、必ず本文にない情報が混ざります。

和訳では、代名詞を本文の名詞に置き換えるかどうかが分かれ目です。it や they をそのまま「それ」と訳すと減点対象になりやすい。書き終えたら音読して、日本語として意味が通るか確認してください。

120分の時間配分と解く順番

推奨する配分は次の通りです。

  • 大問5 和文英訳に25分(独自問題で差がつく。頭が疲れる前に処理する)
  • 大問4 自由英作文に15分(60語程度なら十分に足りる)
  • 大問3 医療長文に30分(独自問題で難度が高い)
  • 大問1・2 長文読解に各20分
  • 見直しに10分(英作文の三単現・時制・冠詞を最優先)

英訳と英作文を先に処理する理由は明快です。読解は途中まででも部分点が拾えますが、英作文の白紙はゼロ点だからです。失点の重さが違います。

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記述式だけの試験で、独学が詰まる場所

島根大の英語には選択問題による救済がほとんどありません。和訳も、内容説明も、英作文も、すべて誰かに読まれて採点されます。

ここで独学が詰まります。自分の書いた和訳が「意味は合っているが日本語として不自然」なのか、英作文が「文法は正しいが論理が飛んでいる」のかは、自分では判定できないからです。市販の解答例と見比べても、違いはわかっても、なぜ減点されるのかがわかりません。

必要なのは模範解答ではなく、自分の答案への指摘です。この一点だけは、独りでは手当てできません。


AIを使った島根大学英語 ロードマップ

島根大学医学部医学科 英語対策のAI活用ロードマップを示す図解

添削してくれる人が身近にいなくても、AIなら答案への指摘を無制限に得られます。島根大の記述試験と相性が良いのはこの点です。

ステップ1(6ヶ月前まで): 和文英訳の「日本語を直す」訓練

いきなり英訳しないでください。まず日本語を書き換える練習から入ります。

AIにはこう頼みます。「以下の日本語を、英語にしやすい平易な日本語に書き換えてください。主語を補い、抽象名詞を動詞に直し、日本語特有の言い回しを中身に置き換えてください。英訳はまだ書かないでください」。

素材は随筆や新聞のコラムで構いません。1日1文、書き換えだけを2週間続けると、英訳の前段で何をすべきかが体に入ります。並行して医療テーマの語彙40語を、文の中で覚えていきます。

ステップ2(3ヶ月前まで): 答案を週2本、AIに削らせる

和文英訳と自由英作文を週1本ずつ書き、AIに添削させます。指定はこうです。

「以下は大学入試の和文英訳の答案です。褒めないでください。減点される箇所だけを、文法ミス、語法ミス、日本語の意味を取り違えている箇所の3種類に分類して列挙してください。模範解答は書かず、私の答案を最小限だけ直した修正版を最後に示してください」。

「褒めないでください」と「模範解答は書かないでください」を入れるのがコツです。AIは放っておくと励ましと模範解答を返してきますが、必要なのは自分の答案のどこが減点されるかという情報だけです。

医療テーマ長文の演習素材も自作できます。「医学部入試を想定した英文を1つ作ってください。600語程度で、テーマは感染症、遺伝子医療、高齢化、医療倫理のいずれかにしてください。専門用語には注釈を付けず、本文だけを提示してください。そのあとに、下線部和訳1問、内容説明2問、語句整序1問を日本語の設問で付けてください」。語句整序を含む医療長文は市販教材にほとんどないので、ここはAIで補うのが現実的です。

ステップ3(直前期): 120分の通し演習と失点の分類

過去問を120分で通して解き、記録するのは総得点ではなく次の2つです。

  • 和文英訳と自由英作文を合計40分以内に書き切れたか
  • 記述で落とした原因は「設問の読み違い」「本文特定の失敗」「日本語の不自然さ」「文法ミス」のどれか

この4分類が自分の弱点を可視化します。AIに「以下は私の記述答案と模範解答です。私の答案に足りていない要素を箇条書きで指摘してください。解説は各3行以内にしてください」と投げれば、分類作業そのものを任せられます。

目標は300点中215点から240点。数学が崩れた年でも合格圏に残るには、この水準が要ります。


併願戦略と予備校の選び方

島根大学を志望する中国地方の受験生にとって、共通テストの結果次第で岡山大学や広島大学が出願変更の候補になります。ただし英語の設計は各校でまったく異なります。島根の「記述5題・和文英訳あり・二次に理科なし」という組み合わせは独特で、同じ中国地方だからと同じ対策で臨むと足をすくわれます。特に二次で理科を課す大学に切り替える場合、直前期の負担が一気に増える点は事前に織り込んでおいてください。

長文の処理速度を上げたい場合は、次の記事に手順をまとめています。

現役生で学習時間の確保が難しい場合は、スキマ時間に使える映像講座が有効です。

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まとめ

島根大学医学部医学科の英語は、120分・300点で大問5題。長文読解3題、自由英作文1題、和文英訳1題で、医療テーマの長文と和文英訳は医学科独自の問題とされています。解答はほぼすべて記述式です。

やるべきことは3つです。第一に、二次に理科がないという構造を正しく理解すること。個別720点は数学300点、英語300点、面接120点。得点源が2つしかない試験では、英語は「落とさない科目」ではなく「取りにいく科目」になります。

第二に、和文英訳を英語の問題として解かないこと。日本語を平易な日本語に直す工程を必ず挟んでください。抽象名詞と主語なし表現を処理できれば、ここが最大の得点源に変わります。

第三に、答案を人(またはAI)に読ませること。記述だけの試験では、模範解答との比較ではなく自分の答案への指摘だけが伸びしろになります。

数字も正しく持ってください。共通テスト930点と二次720点で合計1650点、二次比率は約44%。共通テスト英語は250点満点が100点に圧縮される一方、二次英語は300点。この非対称が示しているのは、島根大が英語を「共通テストで測る科目」ではなく「記述で測る科目」だと考えているという事実です。

理科がない試験は、楽な試験ではありません。英語を武器にできた受験生だけが通る試験です。

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この記事を書いた人

英検1級・TOEIC990ホルダー。
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英語を「勉強」で終わらせず、キャリアと収入を上げるための「武器」に変える『Smart Skill Lab』管理人。

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